2000年、ソニーはポータブル機器と家庭用オーディオ機器の連携構造を強化した。 録音機能および統合機能により、システム全体での使用が可能な構成となった。
MZ-E7W
MZ-E7Wは、腕時計型ワイヤレスリモコンによって操作系を本体から切り離したMiniDiscプレーヤーでした。曲情報の確認やナビゲーションは手元のリモコン側で行え、本体に触れずに操作できる構成です。 音声出力は通常のヘッドホン接続で本体から行い、操作信号のみをワイヤレスで送信。再生機能としては標準的な音飛び防止や簡易音質調整を備え、ワンタッチイジェクト機構によってディスクの扱いもスムーズでした。
MZ-B50
MZ-B50は、携帯性よりも単体での音声収録を重視したMiniDiscレコーダーである。内蔵ステレオマイクと内蔵スピーカーを備え、外部機器なしで録音と再生が可能な構成となっており、会議やインタビュー、ディクテーション用途に適した設計となっている。 録音は自動録音レベル制御や音声起動録音に対応し、再生速度の変更によって内容の確認も行える。音声の聞き取りやすさを意識した処理も備える。ライン入力と光デジタル入力も用意されているが、設計の軸は内蔵マイクによる単体運用にある。新規録音は常にディスク末尾に追加される仕様であり、本体サイズも専用ボイスレコーダーに近い方向性を持つ。
MZ-E60
MZ-E60は、単3電池駆動に割り切った電源構成を採用したMiniDiscプレーヤーでした。内蔵充電システムやDC入力は備えず、電源まわりをできるだけ簡潔にまとめています。 再生機能は標準的で、操作は本体と簡易表示付きリモコンを通じて行う構成です。ポップオープン式のイジェクト機構によりディスクの扱いも容易で、リモコンのLCDでは曲情報を表示可能。ただしバックライトは搭載していません。音飛び防止機能は基本的なバッファリング方式です。
MZ-R70
MZ-R70は、録音系の基本性能を維持しつつ、操作まわりを整理したコスト重視のMiniDiscレコーダーである。光デジタル入力とライン入力を備え、デジタル/アナログ両録音に対応する。基本的な録音レベル調整も行える。 ショックプロテクションにより再生時の音飛びを抑え、録音性能そのものは上位機と大きく変わらない。違いは主に操作系にあり、表示のないリモコンや簡略化されたボタン構成により、文字入力まわりを含む一部の上位機能が省かれている。電源は単3電池1本で、薄型モデルと比べるとやや実用寄りの構成となっている。
MZ-E77
MZ-E77は、多機能化よりも扱いやすさとデザイン性を重視したコンパクトなMiniDiscプレーヤーでした。標準再生に対応し、音質調整も低音・高音のプリセットによる基本構成にとどめられています。 ワンタッチイジェクト機構を採用し、ディスクの出し入れもスムーズ。複数のカラーバリエーションが用意されていたのも特徴でした。音飛び防止機能や電池持続時間も実用的で、全体として素直な使い勝手にまとめられています。
MZ-E500
MZ-E500は、効率重視の構成のままMDLP再生に対応した中級クラスのMiniDiscプレーヤーでした。MDLPにより、1枚のディスクにより長時間の再生内容を収めることができます。 操作系は本体背面にまとめられ、音質調整も低音・高音の基本プリセットに限定。音飛び防止機能は音声をバッファリングしてスキップを抑える方式です。ディスク単位のメモリー機能は省略され、扱いはシンプルに保たれていました。
MZ-E700
MZ-E700は、ディスクメモリー機能や追加設定によって再生時の使い勝手を広げた上位MiniDiscプレーヤーでした。標準再生に加え、MDLP録音ディスクの再生にも対応しています。 ディスクメモリーでは、音質設定や再生モードなどをディスクごとに記憶し、自動で呼び出すことが可能。再生スピード調整や音質コントロールも備え、リモコンが表示と操作を担います。充電はクレードル経由で行う構成でした。
MZ-E800
MZ-E800は、本体単体よりも周辺機器を含めたシステム全体で完成度を高めた中級MiniDiscプレーヤーでした。充電スタンド、リモコン、電源アダプター、外付け電池ケースまで含めて、ひとつの使用環境を構成しています。 再生機能は基本的な低音・高音調整を備え、音飛び防止機能によって移動中の再生も安定。ローディング機構も見直され、ディスクの扱いやすさも改善されていました。実際の操作は、曲情報表示とナビゲーションを担うリモコン中心で行う設計です。
MZ-E900
MZ-E900は、MDLP対応によって録音容量を大きく拡張した上位MiniDiscレコーダーでした。LP2およびLP4に対応し、標準モードを超える長時間録音を可能にしています。 内部システムは再設計され、電力効率も改善。光入力とライン入力は共用端子にまとめられ、さらに専用のマイク入力も備えることで録音用途の幅を広げています。デュアルジョグコントロールにより曲や設定へのアクセスも素早く、Personal Disc Memoryにも対応していました。
MZ-R900
MZ-R900は、操作系と表示性能を磨き上げたRシリーズ上位のMiniDiscレコーダーである。マイク入力、ライン入力、光デジタル入力を備え、音声録音から音楽録音まで幅広く対応する。 MDLPにより録音時間の拡張が可能で、録音レベルはデジタル/マニュアルの両方で調整できる。長時間録音を整理するためのグループ機能も備える。回転式ジョグダイヤルと複数行表示ディスプレイの組み合わせにより、デュアルレベルメーターや表示設定など、上位機に相応する操作性が確保されている。
2000年には、MiniDiscは単体機器ではなくシステム構成として確立された。 同時に、ファイルベース音源との構造差が明確になった。


