2003年、MiniDiscは電力効率および音質において最適化された構造となった。 複数の録音モードにより用途別に対応する構成が導入された。
MZ-N510
MZ-N510は、直接録音の使い方を残しつつ、PCからの転送も取り込んだエントリー向けNetMDレコーダーです。ライン入力と光デジタル入力による外部録音に加え、USB転送によってPCから音源をより手軽に移せます。 MDLPによって長時間録音に対応し、グループ機能やブックマーク機能によって長めの録音も整理しやすくなっています。ATRAC Type-Sは圧縮フォーマット再生時の品質向上に寄与します。一方で、マイク入力は省かれており、音声録音の自由度は限定的です。簡略化されたリモコンと単3電池1本という構成も含め、扱いやすさを優先したモデルです。
MZ-B10
MZ-B10は、音声記録を主目的としたMiniDiscレコーダーです。内蔵モノラルマイク、デュアルスピーカー、大型ディスプレイを備え、ヘッドホンや外部機器なしで録音と再生を完結できます。 自動レベルコントロールやトラックマーク機能により録音系は音声用途に最適化され、ピッチコントロールにも対応。MDLPによって録音時間も拡張されます。操作系は大型ボタン中心で、机上や会議用途に適した構成。電源は単3電池で、NetMDを持たない単体完結型のレコーダーです。
MZ-R410
MZ-R410は、ダイレクト録音を軸に構成されたベーシックモデルです。ライン入力と光入力に対応し外部ソースの録音が可能ですが、USB転送には非対応で、運用はリアルタイム録音中心となります。 標準録音はATRAC Type-R、長時間録音はMDLPに対応。マイク入力は省かれ、リモコンも付属せず、操作系は本体側に集約されています。
MZ-N910
MZ-N910は、フル入力対応の後期NetMDレコーダーです。マイク、ライン、光入力を備え、アナログ/デジタル双方の録音に対応。USB転送にも対応し、PCとの連携性も高められています。 MDLPとATRAC Type-Sに対応し、圧縮音源の再生品質も向上。イコライザーやバーチャルサラウンドも備え、再生系の調整幅も確保されています。アルミ筐体とジョグダイヤルによる操作系も含め、全体の完成度が高いモデルです。電源はガム型充電池+外付け単3電池対応。
MZ-N710
MZ-N710は、マイク、ライン、光入力を備えたフル録音対応モデルです。アナログ/デジタル双方に対応し、録音環境は一通り揃っています。 NetMDによる高速転送に対応し、運用はリアルタイム録音一辺倒ではありません。MDLPとATRAC Type-Sにも対応。表示やリモコンは簡素化されていますが、自動トラックマークなど実用機能は維持されています。電源はガム型充電池+外付け単3電池対応。
MZ-NE410
MZ-NE410は、録音入力を持たない転送特化型のNetMD機です。マイク、ライン、光入力は非搭載で、構成は再生とUSB転送に絞られています。 NetMDによる高速転送に対応し、運用はリアルタイム録音ではなくPC転送中心。MiniDiscを録音媒体よりも携帯再生メディアとして扱う方向に寄せた設計です。リモコンや編集機能も省かれ、操作系は最小限に整理されています。電源は単3電池1本。
MZ-NE810
MZ-NE810は、録音系をPC側へ完全移行したNetMD機です。マイク、ライン、光入力は非搭載で、音源はPC側で処理し高速転送します。
MZ-NF610
MZ-NF610は、ライン/光入力によるダイレクト録音とUSB転送の両方に対応したNetMDレコーダーです。 MDLPやグループ機能、ブックマーク機能を備え、長時間録音の運用にも対応。Quick Modeにより操作レスポンスも向上しています。リモコンにはAM/FM/TV/ウェザーバンド対応ラジオを内蔵し、単体ラジオとしても使用可能。ただしラジオ録音には対応しません。
MZ-NF810
MZ-NF810は、マイク、ライン、光入力を備えたフル録音対応NetMDレコーダーです。USB転送にも対応し、PC連携も前提に組まれた構成です。 MDLP対応に加え、イコライザーやバーチャルサラウンドを搭載し、再生系も強化。リモコンにはAM/FM/TV/ウェザーバンド対応ラジオを内蔵し、表示と操作の中枢を担います。
MZ-E510
MZ-E510は、再生専用機としての完成度に加え、質感と操作性も高めた中位クラスのMDLPプレーヤーでした。アルミニウム製シャーシを採用し、軽量性と携帯性を保ちながら剛性も高めています。 ATRAC Type-Sにより、圧縮録音の再生品質も向上しました。マルチバンドイコライザーで音質調整ができるほか、グループ機能やブックマーク機能によって長時間録音の扱いにも配慮しています。バックライト付きリモコンが表示と操作の大部分を担います。
MZ-E310
MZ-E310は、再生機としての基本性能に絞り込み、上位機の装備を省いたシンプルなMDLPプレーヤーでした。標準のMiniDiscとMDLP録音の両方に対応しています。 ATRAC処理は本体内部で行われ、G-PROTECTIONによって音飛びも抑えられています。グループモードも搭載されていますが、リモコンは付属せず、操作はすべて本体側で行う構成でした。
MZ-E620
MZ-E620は、同系統の再生プラットフォームを使いやすく磨き上げたMDLPプレーヤーでした。MDLP対応により長時間再生が可能で、ATRAC Type-Sによって圧縮音声の再生品質も向上しています。 ワンタッチイジェクトの採用でディスクの扱いも簡単になりました。バックライト付きリモコンが引き続き表示と操作を担当し、充電はドック方式を継続しています。
MZ-E810SP
MZ-E810SPは、携帯再生と据え置き再生の両方に対応したMiniDiscプレーヤーでした。本体は、圧縮フォーマットや各種再生処理に対応した標準的なMDLPプレーヤーです。 ATRAC Type-SによってMDLP録音の再生品質を高め、イコライザーやバーチャルサラウンドによって音質調整も可能です。携帯使用時はG-PROTECTIONが安定性を支えます。付属のクレードルにはスピーカーとアンプを内蔵し、デスクトップ用途にも対応していました。
MZ-E610
MZ-E610は、操作性を重視した再生中心のMDLPプレーヤーでした。標準再生と長時間再生のMiniDiscフォーマットの両方に対応し、ATRAC Type-Sによって圧縮録音の再生品質も向上しています。 6バンドイコライザーで音質を細かく調整でき、G-PROTECTIONが音飛びを抑えます。充電はスタンド方式で、バックライト付きリモコンが操作の大部分を担います。カラー展開によって印象は変わりますが、基本ハードウェアは共通です。
MZ-E720
MZ-E720は、音の作り込みと質感を高めた上位MDLPプレーヤーでした。アルミニウム製ボディを採用し、コンパクトなサイズを保ちながら剛性も高めています。
2003年には、ハードウェア性能は最大水準の構造に到達した。 同時に、市場はファイルベース音源へ移行する構造へ変化した。
