1990 WM-EX70
WM-EX70は、自動反転機能を備えた再生専用Walkmanである。
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1990年になると、Sonyがこれまで維持してきたカセットとコンパクトディスクのバランスは、ゆっくりと変化し始めていた。両方のフォーマットは依然として積極的に開発されていたが、その方向性には明確な差が見え始める。CDはもはやポータブルに適応される存在ではなく、次のポータブルオーディオの形を定義し始めていた。
この変化は単一の製品によって生まれたものではなく、積み重ねによって現れた。Discmanはサイズ、安定性、消費電力の面で改善を続け、日常的に使える存在へと近づいていく。一方でWalkmanも、長年の機構設計と操作性の最適化によって高い完成度を維持していた。違いは品質ではなく、進んでいる方向にあった。
1990年を特徴づけるのは、Sonyがもはや両方のフォーマットを同じ将来性で扱っていなかった点にある。カセットは依然として重要であり、多くの市場で主流であり続けていたが、CDはすでに後戻りできない勢いを持っていた。Sonyはもはやすべてを同時に完成させようとはしていなかった。まだ完全に手放してはいなかったものの、次の方向へと動き始めていた。