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2000

D-EJ613

D-EJ613

D-EJ613は、D-EJ611系のもうひとつの近縁バリエーションであり、方向性を大きく変えることなく、同じく安定した2000年前後のCDウォークマン構成を共有していたとみられる。この層のプレーヤーはすでに良い意味で非常に予測可能になっており、違いの多くは大きな機能差ではなく、パッケージや付属品、地域向けの細かな調整に現れていた。

そのため位置づけもしやすい。D-EJ613は、ソニーが信頼できる主流テンプレートを維持しつつ、小さな差異でライン全体を成立させていた段階に属する。

D-EJ613は、D-EJ611やD-EJ610と同じファミリー論理の中に置かれるように見える。ソニーは、実績のある2000年前後のプラットフォームを異なるパッケージや市場に広げるため、小さなバリエーションを使っていた。重要なのは何が劇的に変わったかではなく、どれほど変える必要がなかったかである。

その控えめさ自体が歴史的なポイントである。当時にはポータブルCDはすでに一般的な消費財になっており、まだ居場所を確立しようとしていたフォーマットではなくなっていた。だからD-EJ613のような機種は、流通上はかなり限定的であっても、ハードウェアとしては汎用的でいられた。

本機は、予測可能性が強みになっていた段階に属する。ソニーは基本形を実験するよりも、それを効率よく配ることに注力していた。

D-EJ613