1999 D-EJ611
D-EJ611は、G-Protectionによる電子式音飛び防止機構を備えたポータブルCDプレーヤーである。
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D-EJ610は、D-EJ611と同じ実用的な2000年前後の系統に属し、G-Protectionと二本AA電池構成を備えた、日常使用に溶け込むタイプのCDウォークマンだったと考えられる。小さな派生モデルのひとつとして、基本ハードウェアを変えずに、付属品や仕上げ、地域ごとの位置づけだけを調整していた可能性が高い。
そのような静かな派生は当時すでに一般的だった。D-EJ610は、基礎プラットフォームの信頼性が十分に高まり、ソニーが大きな説明なしに小さな違いだけでラインを広げられるようになっていた時期に属する。
D-EJ610は、ソニーの2000年前後のCDウォークマン群が、ある意味で意図的に波風の少ない存在になっていた段階に現れる。これは弱さではない。プラットフォームがすでに十分信頼できたため、ファミリー内の差は同梱内容や仕上げ、市場ごとの向き先といった小さな違いで成立していたということだ。
D-EJ611と並べると、そのことがよくわかる。G-Protection、二本AA電池の実用性、コンパクトな筐体はすでに安定した定型になっており、この機種も強い単独アイデンティティを必要としなかった。
その意味でD-EJ610はラインの維持段階に属する。カテゴリがもはや自らを説明しなくても成立するようになっていたことを反映している。