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2000

D-EJ815

D-EJ815

D-EJ815は、D-E880に近い位置にあり、同じ1999年後半の洗練をCDウォークマン名義の機種へ移し替えたような存在で、持ち運びやすさ、リモコン連携、成熟した電源設計を軸にしていた。この段階になると、音飛び防止や携帯性そのものを証明する必要はすでになく、プレーヤー全体をどれだけ自然でまとまりのあるものにできるかへ重点が移っていた。

その静かな自信が本機にはよく似合う。D-EJ815は、ポータブルCDが日常の中で十分に安定した存在となり、劇的な機能ではなく使用感の自然さによって洗練を示せるようになった時点に属する。

D-EJ815は、D-E880の洗練された1999年後半の論理を、同じように落ち着きと完成度を持つCDウォークマン表記の派生機へ置き換えたように見える。この段階では、ソニーはもはやポータブルCDが動きの中で使えることや、日常使用に十分耐えることを証明する必要がなかった。そうしたことはすでに前提になっていた。

代わりに重要になったのは整合性だった。プレーヤー本体、リモコン、電源構成、出力まわりが、別々のチェック項目ではなく、ひとつの完成した道具として感じられる必要があった。本機が持っているように見えるのは、まさにその空気である。

D-EJ815は、ポータブルCDが自然な収まりと静かな自信によって洗練を示せるほど成熟していた瞬間に属する。その頃には、このカテゴリは自分が何者かを十分にわかっていたように感じられる。

D-EJ815